
太陽光発電 補助金の重要な内容
社会全体の環境汚染問題が登場するのは、このアメリカ型高度物質文明の波及からである。
その象徴こそ自動車でありTVである。
TVは映像により世界最先端の華やかな消費形態を辺地の民衆にまで知らしめ、消費欲望を無限にかきたてることに成功日本の高度成長はアメリカが50年かけてやってきたことを二十〜30年で圧縮して後追いしたことで実現した。
日本に続いて、NIESがこれを追った。
台湾、香港、シンガポールは1960年代初期からこの時期に入る。
韓国が若干遅れて70年代から、東南アジアの大都市もこの頃からアメリカ型消費を入れ込みはじめた。
1980年から中国は目先にぶらさがった香港や台湾、日本に幻惑されてこれを導入しようと国を開いた。
南アジアやインドネシアも同様に80年代後期から三位一体文明を取り入れる体制に入った。
遅く出発すればするだけ、新しい製品から取り入れる。
トランジスタラジオをようやく普及させ、次に掃除機、次にTVと一つひとつ入れるのではない。
掃除機から移動電話、さらに電子メールまで一気に一緒に入れる、外貨不足に陥ったら国が借金して入れる。
つまり圧縮して高度物質文明の消費形態が導入される。
経済成長率が先進国の経済成長期では高くても年率5%前後であったのが、日本、NIES、中国の高度成長が9%以上にもなったのはこのためである。
逆にその分圧縮されて大量の廃物が出る社会となる。
東アジアが断突に高いのが読みとれる。
東南アジア、南アジアがさらにその次を追っていることが明確にわかる。
もう一点、保有絶対量の問題である。
1990年前後、世界の大都市で自動車の排気ガスが最もひどいところは、・ハンコク、台北、ソウルだといわれた。
今日でもこれは当たっているかもしれない。
そこで、タイ、台湾、韓国の保有台数の推移をみてほしい。
大体百人当たり4〜5台(世帯当たり普及率15〜20%)になるとその国の大都市の排気ガス汚染は御し難いものになることが経験的にわかる。
あと十年すると、インドネシア、インド、中国が百人当たり保有台数指標でだいたい3〜4台に達する。
このときには、これら3国の中都市以上の自動車排気ガスは想像を絶する程度に進行する可能性がある。
以上がアメリカ型高度物質文明のアジァヘの波及情況である。
自動車の保有台数自動車の保有台数を見よう。
統計上、中国やヴェトナムは過少評価されている。
通常軍隊用の車輔は秘密事項で公表されていないからだ。
1993年末、アジア全体は世界平均の大体3分の1である。
しかし、1985〜88、1989〜93年の各会の期間の年増加率はアジアは世界平均に対し3倍の速さであることがわかる。
この世界平均とアジア平均とを基準に各国の増加率を注意深くみると、10%以上の増加率の国がいくつか出ている。
台湾、韓国、マレーシア、タイ、フィリピン、中国である。
インドネシア、インドもかなり高い。
NIESとそのあとに続いたタイ、マレーシア、3番手の中国、4番手のインド、インドネシアの国左である。
なお、ここにはシンガポールが入っていない。
同国の1989〜93年の増加率はマイナスになっている。
これは自動車取得税をじつに17%課税したためである。
エネルギー消費の急増使い捨て高度物質文明のアジアへの波及に伴って環境にどのような情況が発生しているか。
エネルギー消費がどう変わるかについて次に考えて見よう。
環境を汚すものに水、ゴミ、化学物質など多くあるが紙幅の関係で取り上げられないのでエネルギーに限定する。
エネルギーの予測は、GDPの1%の伸びに対しエネルギーの伸びがどのくらいであるかで行う。
GDP1%の成長でエネルギー消費の増加が1%であれば、図に描くと廷U謡の線の上を走ることになる。
GDPの伸びに対し後者の伸びが小さければ小さいほど省エネ社会となる。
香港、イタリア、日本のC線をアジア諸国がたどれば、省エネ社会に進む。
逆に、A線のロシア、東欧の旧社会主義国の線をたどると恐ろしくエネルギー効率が悪い社会となる。
省エネ社会にするには、どのくらい電気エネルギーに転換できるか、熱源ボイラーをどのくらい効率化できるかという問題の他に、産業構造が大きく影響する。
工業の比率が高いほど、また重工業の比率が高いほどGDPに対しエネルギー多消費型社会となる。
アジア社会の急成長は、第3次産業や農業の飛躍で伸びているというより工業化を中核にして伸びている。
したがってエネルギー消費の伸びは極めて高い。
このようにアジア諸国の消費の増加から、全世界のエネルギー消費の地域構造はアジアが次第にその割合を増加している。
1980、89、94年の3時点をとった。
1980年は18.2%であったが1994年にはついに北アメリカと同じ割合となった。
もっとも、北アメリカの同年の人口は二億919881年から1994年の14年間における世界のエネルギー需要の年平均増加率は約二%、これに対しアジア全体では6%、じつに3倍の速さで増大してきた。
アジアのどの国も世界の平均成長率より高い。
アジアの平均増加率より高いところはインドネシアを含むASEAN諸国と南インドの人口大国3つが入っている。
東アジアはアジアの平均増加率より低くなっている。
それだけ技術が進み、効率化を図る段階に入っていると解釈できよう。
しかし、中国大陸、北朝鮮は5%を超え、世界の平均増加率の2.5%以上を示している。
1980年代の大気汚染情況大気汚染に限定してアジアの汚染情況を見よう。
一平方キロメートル当たりの降下量の密度で示されている。
まず日本をみると、改善されてきているが、これに対し、アジアの他の国は全く改善が見られず、悪化の一途をたどっていることが読み取れる。
とりわけひどいのが中国大陸である。
中国はドル表示で一人当たりGDPをとると日本の数十分の1となる。
それでいてこれだけの汚染物の降下が見られる。
先に、アジアが世界の大気汚染の中心になりつつあると述べたが、じつは、中国大陸が中心になりつつあるといいかえてもよいのではないかと思われる。
中国の汚染物排出がなぜこのようにひどいか。
いくつかのことが考えられる。
石炭が72%を占め、かつ硫黄含有量が0.5〜1%とはなはだ高いこと。
減価償却率が二%前後であり、熱源施設の改善が遅れた。
現在は4%以上に引き上げてはいる。
現在は改善されつつあるが、民衆の政府への抗議権が存在していなかった。
石炭価格が安すぎ大量の浪費が発生している、などがあげられる。
中国の経済成長がアジアの経済成長の動向に影響を及ぼすと同様、アジアの環境情況は中国大陸の汚染によって決定されるくらいの情況が1980年代末には出現していることを認識する必要がある。
世界総人口の5.2%、アジアは34億人で60%である。
一人当たりではいまだ著しく低く、北アメリカの8分の1にすぎない。
しかし、このままの増勢が今後十年続けば、アジアが大気汚染物の最大発生源となるまず、減少率が最も大きいのが熱帯雨林をもつ国である。
アジアでは東南アジアと南アジアの。
ハキスタン、ネ・ハール、バングラデシュである。
先進国はアメリカを除いて回復しているが、喪失がひどいのは中米と南アジア、東南アジアであることがわかる。
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